食堂しょくどう)” の例文
とにかくみんなは山男をすぐ食堂しょくどう案内あんないしました。そして一緒いっしょにこしかけました。山男がこしかけた時椅子いすはがりがりっと鳴りました。
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
家には、小さな玄関げんかんと、小さなりっぱな居間いまと、ベッドのおいてある小べやがありました。それに、台所だいどころ食堂しょくどうもあります。
あるかれは、わか時分じぶん下宿げしゅくしていたことのあるところとおりました。はしたもとにあった食堂しょくどうは、もうそこになかった。
風はささやく (新字新仮名) / 小川未明(著)
はじめかの女は大きな美しい目をじっとわたしに向けて聞いていたが、やがて足で拍子ひょうしを合わせ始めた。するうち、うれしそうに食堂しょくどうの中をおどり歩いた。
服装ふくそうをすっかりととのえおわり、からだがあたたまってくると、こんどは地下室ちかしつ食堂しょくどうにおりていって、そこに残っていたにくやパンやチーズを、いやというほどつめこんだんだ。
家には戸とまどもちゃんとついていて、これがリスの食堂しょくどう寝室しんしつというわけです。そこで、みんなは木の葉っぱの寝床ねどこと、ミルク入れと、それからクルミを二つ三つ入れてやりました。
さいごに食堂しょくどうをかけぬけて、ベッドの売場うりばから洋服ようふくダンスのならんでいるところへ逃げこんで、そのかげで、着ているものをすっかりぬぎすてて、もとの透明とうめい姿すがたになって
じょうさんはものをして、そのつつみをおみつにたせて、それから食堂しょくどうにはいっておみつもいっしょにごはんをたべ、コーヒーをのんで、やすみました。そして、そこをました。
田舎のお母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
もう食堂しょくどうのしたくはすっかり出来て、扇風機せんぷうきはぶうぶうまわり、白いテーブルけはなみをたてます。テーブルの上には、みどりや黒の植木うえきはち立派りっぱにならび、極上等ごくじょうとうのパンやバターももうかれました。
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
まちなかかわながれていた。はしたもと食堂しょくどうがありました。かれはこのいえともだちといっしょにさけんだり、食事しょくじをしたのでした。和洋折衷わようせっちゅうのバラックしきで、室内しつないには、おおきなかがみがかかっていました。
風はささやく (新字新仮名) / 小川未明(著)