“ホール”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
広間44.0%
大広間12.0%
廣間8.0%
8.0%
広場4.0%
4.0%
舞踏場4.0%
会場4.0%
会館4.0%
集会室4.0%
食堂4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石畳を敷いたのはたった一筋で、それを辿って行くと、今度は少しずつ上りになって、やがて十メートル四方ほどの広間ホールになりました。
水中の宮殿 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
中へ入った帆村は、だいぶん様子の違った廊下や部屋割にまごつきながらも、やっと覚えのある大広間ホールに出ることができた。朝まだ早かったせいか、入場者は多くない。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と、ずつと下の廣間ホールで、時計が二時を打つた。ちやうどその時、何だか私の室のドアさはつたものがある。ちやうど、外側の眞闇まつくらな廊下に沿つて、ドアの鏡板を指で手探りでもしたやうに。
そして、岬の中腹にあるホテルのダンスホールなどに足繁く通つてゐた。
競馬の日 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
隧道トンネルを通って、広場ホールの向う、地下の客室を開くと、そこはもう山の向側で、八百年来秘められた財宝が、初めて真夏の陽下にさらされたのです。
水中の宮殿 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
広場ホールの入口のところに、粗造ながら毒瓦斯ガス発生器がほうり出してあるところを見ると、二人が隧道トンネルへ入ったのを見た曲者くせものが、そっと後をつけて来て、ここへ置いて逃出したのでしょう。
水中の宮殿 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「ゲィツヘッドホールは、立派な家だと思ひませんか。こんな立派な家に住んでゐて結構だと思ひませんか。」
彼女は、私がソーンフィールドホールで幸福であるか、女主人はどういふ風の人かを知りたがつた。
都合五つの舞踏場ホールを踊り回った大月は、最後のフロリダで若い美しい一人のダンサーを連れ出すと、その儘自動車を飛ばして丸の内の事務所へ帰って来た。
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
そして而も、思い出し給え。夫人は、岸田直介との結婚前に、飯田橋舞踏場ホールのダンサーをしていたんだぜ。
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
「すばらしい成功ですね。ところでどうです、この会場ホールのお感じは? 別に悪くはないでせう。」
ウェストミンスター会館ホールの入口のところで小冊子パンフレットを焼き棄てたりした。
しかし、彼の力は足らず、集会室ホールの明かり窓によろめき退しさって来て、そこに彼はあえぎ疲れてりかかってしまった。
広い食堂ホールの中を片づけてしまって初めて自分の体になったような気がした。真実ほんとうにどうにかしなければならぬ。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)