“舞踏場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ダンシング33.3%
パル16.7%
ホール16.7%
おどりごや16.7%
ぶたうぢやう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舞踏場ダンシング、バッカラ倶楽部などをじつによく知っていて、まるで仕事のようにつぎからつぎへひっぱり廻しました。
ハムレット (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
設備は巴里パリイに幾つもある舞踏場パルと似て居るが、人造の氷で踊場をどりばを池の様に張詰めてその上で入場者が自由に踊り狂ふ所がちがふ。これ巴里パリイに一箇所しか無いから昼夜ちうやともにぎはつて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
都合五つの舞踏場ホールを踊り回った大月は、最後のフロリダで若い美しい一人のダンサーを連れ出すと、その儘自動車を飛ばして丸の内の事務所へ帰って来た。
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
『遊びあるいていたのです、競馬場へ入ったり、珈琲店カッフェ舞踏場おどりごやへ入り浸っていたのです』
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
停車場ていしやぢやう、ホテル、舞踏場ぶたうぢやう、如何なる所にてもよし、かの燦爛たる燈火の光明世界を見ざる時は寂寥せきれうに堪へず、悲哀に堪へず、あたか生存せいぞんより隔離されたるが如き絶望を感じ申候まをしそろ
夜あるき (新字旧仮名) / 永井荷風(著)