“ひろま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
広間35.9%
廣間20.5%
廣室10.3%
広室10.3%
7.7%
伝播5.1%
5.1%
2.6%
2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
灰色ネズミ軍は、こんどはいちばん上の四階に突き進みました。四階は大きな、だだっぴろい広間ひろまになっていました。
彼の手記に依って想像すると、その部屋は相当の廣間ひろまであったらしく、彼が首を出していた穴は略〻ほゞ座敷の中央にあったように思われる。
……狂言きやうげんはまだないが、古寺ふるでら廣室ひろまあめ孤屋ひとつやきりのたそがれを舞臺ぶたいにして、ずらりとなりならんだら、ならんだだけで、おもしろからう。
くさびら (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
寝床しんしやうわれを呑み、睡眠われを無何有郷むかうきやうに抱き去らんとす。然れどもわれは生命いのちある霊景と相契和しつゝあるなり。枕頭の燈火、が為に広室ひろまを守るぞ。
松島に於て芭蕉翁を読む (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
わそこへ目を当てました、最初は眼界全体にむら雲の様なものがひろまって、何が何だか分りませんでしたが、目の距離を色々に換えている内に、やがて、その向側に、恐しい物の蠢いているのが
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
道徳高き上人の新たに規模を大きゅうして寺を建てんと云いたまうぞと、このこと八方に伝播ひろまれば、中には徒弟の怜悧りこうなるがみずから奮って四方にせ感応寺建立に寄附を勧めてあるくもあり
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
バルタザアル王がバルキスを愛さなくなつたと云ふ噂がエチオピアと近隣の王国とにひろまつた。
バルタザアル (新字旧仮名) / アナトール・フランス(著)
この事が村にひろまった時、四五人の者は、母をあわれんで、この狂人の捜索に出た。その夜、寺の林で取り押えて再び檻を修繕してうちに入れたという。
(新字新仮名) / 小川未明(著)
かつまたこれまでのこよみにはつまらぬ吉凶きつきやうしる黒日くろび白日しろびのとてわけもわからぬ日柄ひがらさだめたれば、世間せけんこよみひろひろまるほど、まよひたねおほし、あるひ婚禮こんれい日限にちげんのばし、あるひ轉宅てんたくときちゞ
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)