“古寺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふるでら83.3%
ふるてら11.1%
こじ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石道いしみち土塀どべい古寺ふるでらと墓地と大木の多い街であつた。花の多い街であつた。樹木の葉の色は東京などよりも一層鮮かに濃いやうに見えた。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
伝肇寺でんでうじさき古寺ふるてら、この寺の山の墓場にかやと栗並び立ちたり。並びたちともに老いたり。榧の木は栗の木のそば、栗の木は榧のかたへに、さびさびてすでに老いたり。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
村の附近に古寺こじあとあり、地下室にバプテスマのヨハネの墓、エリシヤの墓、オバデヤの墓など称するものあり。村人古銭など持ち来りてすゝむ。山上より西に地中海の寸碧すんぺきを見る。