トップ
>
広間
>
ひろま
ふりがな文庫
“
広間
(
ひろま
)” の例文
旧字:
廣間
やがて、みんながお
城
(
しろ
)
のなかにはいりますと、
広間
(
ひろま
)
に
鉢
(
はち
)
がおいてあって、そのなかに
仕立
(
した
)
てあがった
婚礼用
(
こんれいよう
)
のシャツがはいっていました。
忠義者のヨハネス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
灰色ネズミ軍は、こんどはいちばん上の四階に突き進みました。四階は大きな、だだっぴろい
広間
(
ひろま
)
になっていました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
平家
(
へいけ
)
一
門
(
もん
)
の
運命
(
うんめい
)
も、いよいよきわまり、
安徳天皇
(
あんとくてんのう
)
をいただいた
二位尼
(
にいのあま
)
が
水底
(
すいてい
)
ふかく
沈
(
しず
)
むだんになると、いままで水をうつたようにしんとしていた
広間
(
ひろま
)
には
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
洞穴の口は高さ五尺、はば二尺にすぎないが、はいってみると、かつぜんと内部は広くなり、二十尺四方の
広間
(
ひろま
)
となり、地上にはかわいた砂をしきつめてあった。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
やはり、
甲館
(
こうかん
)
の
濠
(
ほり
)
のうちで、
躑躅
(
つつじ
)
ヶ
崎
(
さき
)
七
殿
(
でん
)
のうちの
桜雲台
(
おううんだい
)
千
畳
(
じょう
)
敷
(
じき
)
の
広間
(
ひろま
)
の東につづいて
建
(
た
)
ってある。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
廊下
(
らうか
)
を
二曲
(
ふたまが
)
り、
又
(
また
)
半
(
なか
)
ばにして、
椽続
(
えんつゞ
)
きの
広間
(
ひろま
)
に、
線香
(
せんかう
)
の
煙
(
けむり
)
の
中
(
なか
)
に、
白
(
しろ
)
い
壇
(
だん
)
が
高
(
たか
)
く
築
(
きづ
)
かれて
居
(
ゐ
)
た。
袖
(
そで
)
と
袖
(
そで
)
と
重
(
かさ
)
ねたのは、
二側
(
ふたかは
)
に
居余
(
ゐあま
)
る、いづれも
声
(
こゑ
)
なき
紳士
(
しんし
)
淑女
(
しゆくぢよ
)
であつた。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一ばん高い
窓
(
まど
)
から
広間
(
ひろま
)
の中をのぞき込んだり、また屋根の上からだれものぞけないところをのぞきこんで、だれも見たこともないこと、見てはいけないことまで見ました。
影
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
そうして、息をころして待っていますと、足音の主が、
広間
(
ひろま
)
の中へはいってきました。
魔法人形
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
露地
(
ろぢ
)
は
打水
(
うちみづ
)
か
何
(
なに
)
かして
有
(
あ
)
らう、
先方
(
せんぱう
)
も
茶人
(
ちやじん
)
だから客は
他
(
ほか
)
になければお
前
(
まへ
)
一人だから
広間
(
ひろま
)
へ
通
(
とほ
)
すかも知れねえが、お
前
(
まへ
)
は
辞儀
(
じぎ
)
が
下手
(
へた
)
で誠に困る、両手をちごはごに
突
(
つ
)
いてはいけねえよ
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ある
晩
(
ばん
)
、クリストフの父が夕食をたべに町に
出
(
で
)
かけた時、ゴットフリートは下の
広間
(
ひろま
)
に一人残っていたが、ルイザが
二人
(
ふたり
)
の
子供
(
こども
)
をねかしている
間
(
あいだ
)
に、外に
出
(
で
)
てゆき、少し先の
河岸
(
かし
)
にいって
坐
(
すわ
)
った。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
本堂の五十畳敷だと云ふ
広間
(
ひろま
)
は全く不用な塲処だ。内の者は皆此の広間の有る事を忘れて
居
(
ゐ
)
る。殊に貢さんは生れて一度も
覗
(
のぞ
)
いて見ないのだから、遠い遠い不思議な世界から声を掛けられた気が
為
(
す
)
る
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
三人は、
広間
(
ひろま
)
を、つきつぎと とおりぬけて、いちばんおくの とびらのまえにきました。とびらには、じょうが三つ さがっていました。
みつばちの 女王
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
ある日のこと、その婦人が
広間
(
ひろま
)
にすわって、糸をつむいでいると——これは、そのころの
習慣
(
しゅうかん
)
だったんだ——ひとりの
貧
(
まず
)
しい
百姓
(
ひゃくしょう
)
がはいってきて、
戸口
(
とぐち
)
の
腰
(
こし
)
かけに腰をおろした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
侍従長は御殿じゅうの
階段
(
かいだん
)
を上ったり
下
(
お
)
りたり、
廊下
(
ろうか
)
や
広間
(
ひろま
)
のこらずかけぬけました。でもたれにあってきいても、さよなきどりのはなしなんか、きいたというものはありません。
小夜啼鳥
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
不思議
(
ふしぎ
)
や、
其
(
そ
)
の
天守
(
てんしゆ
)
の
壁
(
かべ
)
を
透
(
す
)
いて、
中
(
なか
)
に
灯
(
ひ
)
を
点
(
つ
)
けたやうに、
魚
(
うを
)
の
形
(
かたち
)
した
黄色
(
きいろ
)
い
明
(
あかり
)
のひら/\するのが、
矢間
(
やざま
)
の
間
(
あひ
)
から、
深
(
ふか
)
い
処
(
ところ
)
に
横開
(
よこひら
)
けで、
網
(
あみ
)
の
目
(
め
)
が
映
(
うつ
)
るのか
凡
(
およ
)
そ
五十畳
(
ごじふでう
)
ばかりの
広間
(
ひろま
)
が
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
広間
(
ひろま
)
の人びとの声は、それでもまだしばらくのあいだ、なげき悲しみつづけていましたが、いつか流れがたえるようにきえていくと、こんどはまた、恐ろしいほどのふかいふかい
沈黙
(
ちんもく
)
と
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
黙
(
だま
)
つてゐな、
己
(
おら
)
ア
馬鹿
(
ばか
)
が
好
(
すき
)
だ……
其儘
(
そのまゝ
)
却
(
かへ
)
つて
綿服
(
めんぷく
)
で
往
(
ゆ
)
け、
先方
(
むかう
)
へ
往
(
ゆ
)
くと
寄附
(
よりつ
)
きへ
通
(
とほ
)
すか、それとも
広間
(
ひろま
)
へ
通
(
とほ
)
すか知らんが、
鍋島
(
なべしま
)
か
唐物
(
からもの
)
か
何
(
なに
)
か
敷
(
し
)
いて
有
(
あ
)
るだらう、
囲
(
かこ
)
ひへ
通
(
とほ
)
る、
草履
(
ざうり
)
が出て
居
(
ゐ
)
やう
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
広間
(
ひろま
)
には、
燃
(
も
)
えるような
絨氈
(
じゅうたん
)
をしきつめてあった。そこは
南蛮寺
(
なんばんじ
)
の一室。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わしが死んだら、王子に
城
(
しろ
)
のなかをすっかり見せてやってくれ。へやも、
広間
(
ひろま
)
も、
穴
(
あな
)
ぐらも、またそこにある
宝
(
たから
)
ものも、のこらず見せてやってもらいたい。
忠義者のヨハネス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「
広間
(
ひろま
)
のまんなかに わをぶらさげて、そのわを、つれてきた女たちに とびぬけさせてください。うまくとびぬけた女を つれてきたものがかち、ということにしてください。」
三まいの 鳥のはね
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
広
常用漢字
小2
部首:⼴
5画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“広”で始まる語句
広
広場
広東
広重
広々
広小路
広野
広漠
広汎
広袖