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廣室
人の
知らない
行をします——
其の
晝の
寢床から
當番の
女を
一人、
小脇に
抱へたまゝ、
廣室に
駈込んで
來たのですが、
皆來い! と
呼立てます。
……
此の
狂言はまだ
見ないが、
古寺の
廣室の
雨、
孤屋の
霧のたそがれを
舞臺にして、ずらりと
此の
形で
並んだら、
並んだだけで、おもしろからう。
最う
一ツ
向うの
廣室へ
行かうと、あへぎ/\
六疊敷を
縱に
切つて
行くのだが、
瞬く
内に
凡そ
五百里も
歩行いたやうに
感じて、
疲勞して
堪へられぬ。