トップ
>
広室
>
ひろま
ふりがな文庫
“
広室
(
ひろま
)” の例文
旧字:
廣室
そのほか、小座敷でも
広室
(
ひろま
)
でも、我家の
暗
(
やみ
)
をかくれしのぶ
身体
(
からだ
)
はまるで鼠のようで、心は貴方の光のまわりに
蛾
(
ひとりむし
)
のようでした。
山吹
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
寝床
(
しんしやう
)
われを呑み、睡眠われを
無何有郷
(
むかうきやう
)
に抱き去らんとす。然れ
雖
(
ども
)
われは
生命
(
いのち
)
ある霊景と相契和しつゝあるなり。枕頭の燈火、
誰
(
た
)
が為に
広室
(
ひろま
)
を守るぞ。
松島に於て芭蕉翁を読む
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
客は会場の
広室
(
ひろま
)
に溢れ、帳場にこぼれ、廊下に流れて、わやわやとざわめく中を、よけるようにして通って、一つ折曲る処で、家内総出で折詰の支度に料理場、台所を取乱したのを
視
(
み
)
ながら
露萩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
背
(
うしろ
)
片手で
密
(
そ
)
とあとをしめて、三畳ばかり暗い処で姿が消えたが、静々と、十畳の
広室
(
ひろま
)
に
顕
(
あらわ
)
れると、
二室
(
ふたま
)
越
二重
(
ふたえ
)
の襖、いずれも一枚開けたままで、玄関の
傍
(
わき
)
なるそれも六畳、長火鉢にかんかんと
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
広
常用漢字
小2
部首:⼴
5画
室
常用漢字
小2
部首:⼧
9画
“広”で始まる語句
広
広場
広東
広重
広々
広間
広小路
広野
広漠
広汎