“莊”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
ホール16.7%
ホオル16.7%
さう16.7%
さかん16.7%
しやう16.7%
そう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ゲィツヘッドホールは、立派な家だと思ひませんか。こんな立派な家に住んでゐて結構だと思ひませんか。」
しかし、彼女は氣まぐれで、せつかちで、道義とか正義とかにはまるで無頓着だつた。彼女はそんな風な人間だつたが、それでも私はゲィツヘッドホオルで他の誰よりも彼女が好きであつた。
佐久間玄蕃さくまげんば中入なかいり懈怠けたいのためか、柴田勝家しばたかついへしづたけ合戰かつせんやぶれて、城中じやうちう一息ひといき湯漬ゆづけ所望しよまうして、悄然せうぜんきたさうへとちてく。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
就中なかんづく河間かかん王深わうしん居邸きよてい結構けつこう華麗くわれいしゆたるものにして、しか高陽王かうやうわうくわきそひ、文柏堂ぶんはくだう造營ざうえいす、さかんなること帝居ていきよ徽音殿きおんでん相齊あひひとし、清水しみづ玉轆轤ぎよくろくろき、黄金わうごんつるべるに
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
攝津渡邊のしやう渡邊橋の橋供養に、我は奉行に務めて、群衆警衞の任に當りしが、供養も果てゝ人々家路に急ぐとき、橋の袂の棧敷より降り立ちて、輿に乘りたる女房の、年は二八と見えて
袈裟の良人 (旧字旧仮名) / 菊池寛(著)
それからまた、我々われ/\の住むでゐる、社會には、何故人間をこさへる學校と人間を押籠おしこめて置く監獄とが存在してゐるのであろう。また何が故に別そうつてゐる人と養育院やういくゐんに入る人と。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)