“所望”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょもう88.1%
しよまう6.8%
のぞみ5.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あまつさえ「物惜しみをするな」とまで云われたのがぐっと答えて、左大臣が所望しょもうとあらば、どんな物でも差出す料簡りょうけんになったのであった。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
佐久間玄蕃さくまげんば中入なかいり懈怠けたいのためか、柴田勝家しばたかついへしづたけ合戰かつせんやぶれて、城中じやうちう一息ひといき湯漬ゆづけ所望しよまうして、悄然せうぜんきたさうへとちてく。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
処女きむすめのようにずかしがることもない、いいばばあのくせにさ。私の所望のぞみというのはね、おまえさんにかわいがってもらいたいの」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)