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所望
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のぞみ
ふりがな文庫
“
所望
(
のぞみ
)” の例文
「
処女
(
きむすめ
)
のように
羞
(
は
)
ずかしがることもない、いい
婆
(
ばばあ
)
のくせにさ。私の
所望
(
のぞみ
)
というのはね、おまえさんにかわいがってもらいたいの」
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お前の
嫁
(
ゆ
)
く唯継だつて、
固
(
もと
)
より
所望
(
のぞみ
)
でお前を
迎
(
もら
)
ふのだから、当座は随分愛しも為るだらうが、それが長く続くものか、
財
(
かね
)
が有るから好きな真似も出来る、
他
(
ほか
)
の
楽
(
たのしみ
)
に気が移つて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
長「うん、
顔
(
つら
)
の方か、
此方
(
こっち
)
の
所望
(
のぞみ
)
だ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「いや、どうも重ね重ね、それでは実に済まん。私もこの
報恩
(
おんがえし
)
には、おまえさんのために力の及ぶだけのことはしなければならんが、何かお
所望
(
のぞみ
)
はありませんか」
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
謂
(
い
)
ふ可くんば、宮は
己
(
おのれ
)
が美しさの
幾何
(
いかばかり
)
値するかを当然に知れるなり。彼の美しさを以てして
纔
(
わづか
)
に
箇程
(
かほど
)
の資産を
嗣
(
つ
)
ぎ、類多き学士
風情
(
ふぜい
)
を夫に有たんは、決して彼が
所望
(
のぞみ
)
の絶頂にはあらざりき。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
もうお前には用は無いからどうでも
独
(
ひとり
)
で勝手に為るが可い、と云ふやうな不人情なことを
仮初
(
かりそめ
)
にも為たのぢやなし、鴫沢の家は譲らうし、
所望
(
のぞみ
)
なら洋行も
為
(
さ
)
せやうとまで言ふのぢやないか。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
それはいかん! 自分の
所望
(
のぞみ
)
を遂げるために恩を受けて、その望みを
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“所望”の意味
《名詞》
所望(しょもう)
欲しいものなどを望み願うこと。注文すること。
(出典:Wiktionary)
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
望
常用漢字
小4
部首:⽉
11画
“所”で始まる語句
所謂
所以
所
所詮
所為
所作
所業
所在
所々
所有