“箇程”の読み方と例文
読み方割合
かほど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
謂(い)ふ可くんば、宮は己(おのれ)が美しさの幾何(いかばかり)値するかを当然に知れるなり。彼の美しさを以てして纔(わづか)に箇程(かほど)の資産を嗣(つ)ぎ、類多き学士風情(ふぜい)を夫に有たんは、決して彼が所望(のぞみ)の絶頂にはあらざりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
少くとも歌につきて箇程(かほど)の卓見を有せる元義が一人の同感者を持たざりしを思ひ、その境遇の箇程に不幸なりしを思ひ、その不平の如何に大なりしやを思ひ、その不平を漏らす所なきを思ひ
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
箇程(かほど)までに迷わせたるお辰め、汝(おのれ)も浮世の潮に漂う浮萍(うきくさ)のような定(さだめ)なき女と知らで天上の菩薩(ぼさつ)と誤り、勿体(もったい)なき光輪(ごこう)まで付(つけ)たる事口惜し、何処(いずこ)の業平(なりひら)なり癩病(なりんぼ)なり、勝手に縁組、勝手に楽(たのし)め。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)