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箇程
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かほど
ふりがな文庫
“
箇程
(
かほど
)” の例文
謂
(
い
)
ふ可くんば、宮は
己
(
おのれ
)
が美しさの
幾何
(
いかばかり
)
値するかを当然に知れるなり。彼の美しさを以てして
纔
(
わづか
)
に
箇程
(
かほど
)
の資産を
嗣
(
つ
)
ぎ、類多き学士
風情
(
ふぜい
)
を夫に有たんは、決して彼が
所望
(
のぞみ
)
の絶頂にはあらざりき。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
少くとも歌につきて
箇程
(
かほど
)
の卓見を有せる元義が一人の同感者を持たざりしを思ひ、その境遇の箇程に不幸なりしを思ひ、その不平の如何に大なりしやを思ひ、その不平を漏らす所なきを思ひ
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
箇程
(
かほど
)
までに迷わせたるお辰め、
汝
(
おのれ
)
も浮世の潮に漂う
浮萍
(
うきくさ
)
のような
定
(
さだめ
)
なき女と知らで天上の
菩薩
(
ぼさつ
)
と誤り、
勿体
(
もったい
)
なき
光輪
(
ごこう
)
まで
付
(
つけ
)
たる事口惜し、
何処
(
いずこ
)
の
業平
(
なりひら
)
なり
癩病
(
なりんぼ
)
なり、勝手に縁組、勝手に
楽
(
たのし
)
め。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
そも/\微〻たる旧基を振ひて
箇程
(
かほど
)
の大寺を成せるは誰ぞ。
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
箇
常用漢字
中学
部首:⽵
14画
程
常用漢字
小5
部首:⽲
12画
“箇”で始まる語句
箇
箇所
箇様
箇条
箇月
箇処
箇々
箇人
箇樣
箇条書