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晨朝
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じんちょう
晨朝の勤めの間も、うとうとして居た僧たちは、
爽やかな朝の眼を
睜いて、
食堂へ降りて行った。
万法蔵院の
晨朝の鐘だ。夜の
曙色に、一度
騒立った物々の胸をおちつかせる様に、鳴りわたる鐘の
音だ。
一ぱし白みかかって来た東は、更にほの暗い
明け
昏れの寂けさに返った。
“晨朝”の意味
《名詞》
一日を六等分した六時のひとつ。元は辰の刻(午前8時)の前後2時間。寺院等では勤行開始に合わせ卯の刻、現在の午前6時前後を指す。
卯の刻に行う勤行。
(出典:Wiktionary)