“阜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おか60.0%
をか20.0%
おおい10.0%
10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「兵糧など捨て置いて味方の一隊は、北へ迂回し、黄河に沿って、敵の退路をやくせ、——また一隊は、逃げるが如く、南のおかへ馳けのぼれ」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木立生ひ繁るをかは、岸までりて、靜かな水の中へつづく。薄暗うすぐらい水のなかば緑葉りよくえふを、まつさをなまたのなかば中空なかぞらの雲をゆすぶる。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
南風の時なるやもって我が民の財をおおいにすべしと。今ゆうの音を聞くに、誠に殺伐激越さつばつげきえつ、南音にあらずして北声に類するものだ。弾者の荒怠暴恣こうたいぼうしの心状をこれほど明らかに映し出したものはない。——
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
第一、目録が目線であります。下総しもうさが下綱だったり、蓮花れんげよもぎの花だったり、鼻がになって、腹がえのきに見える。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)