“阜斯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばった50.0%
ばつた50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
透綾すきやの羽織に白地のかすりを着て、安い麦稈むぎわらの帽子をかぶった清三の姿は、キリギリスが鳴いたり鈴虫がいい声をたてたり阜斯ばったが飛び立ったりする土手の草路くさみちを急いで歩いて行った。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
生徒が砂地の上で相撲すもうをとったり、くさむらの中で阜斯ばったを追ったり、みぎわへ行って浅瀬でぼちゃぼちゃしたりしている間を、先生たちは涼しい松原の陰で、気のおけない話をしたり、新刊の雑誌を読んだり
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
かれ等は今は阜斯ばつたを追つたり、草の上で相撲を取つたり、いくさごつこをしたりしてゐた。その日もお園はその女の児と来てゐた。
花束 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)