“ばった”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:バッタ
語句割合
螇蚸21.7%
螽斯21.7%
17.4%
飛蝗17.4%
8.7%
阜斯4.3%
蝗虫4.3%
螽蟖4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元来、よほど以前に出来た建物なので、壁は雨と埃にまみれてドス黒く汚れ、窓硝子はさんざんに砕け落ちて、螇蚸蟋蟀の住家になっていた。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「おい、若いの。先刻からいやに黙ってるじゃねえか。……乙に澄ますねえ、やい!」と、いきなり越しにコン吉の脇腹を小突いた。コン吉は螽斯のように飛びあがって
半瓦は、そういうと、逃げかけるちんばの襟がみをんで、でも叩きつけるように、空地の方へり出した。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とたんに「や! この女は!」という色が文次の表情にゆらいだが、たちまち追従笑いとともに、文次は米つき飛蝗のように二、三度首を縮めておじぎをした。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
馬と、兎と、狸とが議席に頑張っているほかに鶏も、牛も、豚も、雀も、猫も、鼠も、も、そこにいることに気がついた。「豚に真珠を与うるなかれ」「猫に小判」ということはよく知っている。
空中征服 (新字新仮名) / 賀川豊彦(著)
透綾の羽織に白地のを着て、安い麦稈の帽子をかぶった清三の姿は、キリギリスが鳴いたり鈴虫がいい声をたてたり阜斯が飛び立ったりする土手の草路を急いで歩いて行った。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
生徒が砂地の上で相撲をとったり、の中で阜斯を追ったり、へ行って浅瀬でぼちゃぼちゃしたりしている間を、先生たちは涼しい松原の陰で、気のおけない話をしたり、新刊の雑誌を読んだり
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
それからテルツリアヌスではないですか、幸福なる人々は星より星へ行くであろうと言ったのは。それもいいでしょう。人は星の蝗虫になる。そしてそれから、神を見るであろう。アハハハ。
恰度鷺太郎が、その横まで通りかかって行った時だ。テントの中から、妹らしい少女が、熱い砂の上を、螽蟖のように跳ねながらやって来て
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)