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螽
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ばった
ふりがな文庫
“
螽
(
ばった
)” の例文
「その
卑屈癖
(
ひくつぐせ
)
がいかんのう。よせ、よせ、米つき
螽
(
ばった
)
のような癖は。第一、そういじけては、碁がおもしろうなくなる」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
半瓦は、そういうと、逃げかけるちんばの襟がみを
抓
(
つま
)
んで、
螽
(
ばった
)
でも叩きつけるように、空地の方へ
抛
(
ほう
)
り出した。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ちょうど、土用の太陽は、
曠野
(
こうや
)
の真上にあって、火車のように
灼
(
や
)
けていた。水に濡れたままの兵や駒は、縦隊を作って
蜿
(
うね
)
って来た。キチキチキチ……と青い
螽
(
ばった
)
が信長の姿に飛び交う。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
自分をつつむ世の
嘲罵
(
ちょうば
)
悪声を、彼は、知らないではなかった。身をめぐってキチキチ飛ぶ
螽
(
ばった
)
のように聞いていた。——けれど、
涼風
(
すずかぜ
)
を
懐中
(
ふところ
)
に
容
(
い
)
れながら聞いていれば、それも気にはさわらない。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
螽
漢検1級
部首:⾍
17画
“螽”を含む語句
螽斯
螽蟖
蛗螽
蝗螽
斯螽
機螽
蛗螽捕
螽捕
螽花
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