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いなむし
ふりがな文庫
“いなむし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句
割合
蝗
50.0%
稲虫
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蝗
(逆引き)
するとほかの盗人たちも、てんでに太刀を鞘におさめて、まるで
蝗
(
いなむし
)
か何かのように、四方から平太夫へ躍りかかりました。
邪宗門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いとも
三三一
験
(
げん
)
なる法師にて、
凡
(
およ
)
そ
三三二
疫病
(
えやみ
)
、
妖災
(
もののけ
)
、
蝗
(
いなむし
)
などをもよく祈るよしにて、此の
郷
(
さと
)
の人は
貴
(
たふと
)
みあへり。此の法師
三三三
請
(
むか
)
へてんとて、あわただしく
三三四
呼びつげるに、
漸
(
やや
)
して来りぬ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
おかげで井戸の水が
腥
(
なまぐさ
)
い血潮に変ったものもございますし、
持
(
も
)
ち
田
(
だ
)
の稲を
一夜
(
いちや
)
の中に
蝗
(
いなむし
)
が食ってしまったものもございますが、あの
白朱社
(
はくしゅしゃ
)
の
巫女
(
みこ
)
などは、摩利信乃法師を祈り殺そうとした応報で
邪宗門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いなむし(蝗)の例文をもっと
(2作品)
見る
稲虫
(逆引き)
たいへん加持祈祷の効験あらたかなお坊さんで、およそ流行病とか
物
(
もの
)
の
怪
(
け
)
とか
稲虫
(
いなむし
)
などの害を祈祷調伏することがうまいといって、この里の人はみんな尊敬している。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
稲虫
(
いなむし
)
の一名
稲別当
(
いなべっとう
)
、それを斎藤別当に因んで
実盛
(
さねもり
)
というに及んだ由(『用捨箱』下)。この虫盛んな年は大勢
松明
(
たいまつ
)
行列して実盛様の御弔いと唱え送り出す。まず擬葬式をして虫を死絶すべき
禁厭
(
まじない
)
だ。
十二支考:11 鼠に関する民俗と信念
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
いなむし(稲虫)の例文をもっと
(2作品)
見る
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