“稲虫”の読み方と例文
読み方割合
いなむし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たいへん加持祈祷の効験あらたかなお坊さんで、およそ流行病とかものとか稲虫いなむしなどの害を祈祷調伏することがうまいといって、この里の人はみんな尊敬している。
稲虫いなむしの一名稲別当いなべっとう、それを斎藤別当に因んで実盛さねもりというに及んだ由(『用捨箱』下)。この虫盛んな年は大勢松明たいまつ行列して実盛様の御弔いと唱え送り出す。まず擬葬式をして虫を死絶すべき禁厭まじないだ。