“はたはた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
披払25.0%
機螽25.0%
螇蚸25.0%
雷魚25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
切髪は乱れ逆竪さかだちて、披払はたはたひるがへ裾袂すそたもとなびかされつつただよはしげに行きつ留りつ、町の南側を辿たどり辿りて、鰐淵が住へる横町にりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
機螽はたはたのとぶように、為は草原のなかを、駈けて行った。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
素木しらきの卒塔婆のへりに来てぬる螇蚸はたはたの子のさみどりの翅
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
雷魚はたはた売りの呼び声が喧ましくなるのも、もう、直ぐである。買い手は、ブリコ(卵)のたっぷりとはいったところを素早く選み分けようとして、売り手との間に小さな諍いが起る。
凍雲 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)