払暁よあけ)” の例文
旧字:拂曉
「……手早く申しますと実松源次郎氏は、その払暁よあけ前の雪の中で、或る恐怖に襲われたのではないかと思われるのです」
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
払暁よあけ頃からみぞれが降出して、扇屋に集る人々の胸には寂しい旅の思を添へるのであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)