“所払”のいろいろな読み方と例文
旧字:所拂
読み方割合
ところばら50.0%
ところはら25.0%
ところばらひ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人ひとりは切腹に、一人は獄門に、五人は死罪に、七人は遠島に、十一人は追放に、九人は押込おしこめに、四人は所払ところばらいに、三人は手鎖てじょうに、七人は無構かまいなしに、三人は急度叱きっとしかりに。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そして、ついに二年前の昭和×年六月九日に、当時復活した所払ところはらいを、いの一番に適用されたので、やもなく騎西一家は東京を捨て、生地の弾左谿だんざだにに帰還しなければならなくなってしまった。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
杉山は河内国かはちのくに衣摺村きぬすりむらの庄屋で、何か仔細しさいがあつて所払ところばらひになつたものださうである。手近な用をすのは、格之助の若党大和国やまとのくに曾我村生そがむらうまれの曾我岩蔵いはざう中間ちゆうげん木八きはち吉助きちすけである。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)