“弾左谿”の読み方と例文
読み方割合
だんざだに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弾左谿だんざだにの上空にはところどころあお空が覗かれたが、まもなく、さうして片方に寄り重なった雲には、しだいに薄気味悪い墨色が加わってきた。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
いくつかの血腥ちなまぐさい記録を持っていたからであり、また一つには、そこを弾左谿だんざだにと呼ぶ地名の出所でもあった。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そして、ついに二年前の昭和×年六月九日に、当時復活した所払ところはらいを、いの一番に適用されたので、やもなく騎西一家は東京を捨て、生地の弾左谿だんざだにに帰還しなければならなくなってしまった。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)