“弾手”の読み方と例文
読み方割合
ひきて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本人が西洋の楽器を取ってならす事はならすが音楽にならぬと云うのはつまり弾手ひきての情が単調で狂すると云う事がないからで
根岸庵を訪う記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
十勝の山奥に来て薩摩琵琶とは、思いかけぬ豪興ごうきょうである。弾手ひきて林学士りんがくしが部下の塩田君しおだくん鹿児島かごしま壮士そうし。何をと問われて、取りあえず「城山しろやま」を所望しょもうする。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
かの香港ホンコンへ志し給ふ若き人達の中よりも弾手ひきて歌ひ手のかはがはさふらひしは物優しき限りに覚え申しさふらふ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)