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弾手
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ひきて
ふりがな文庫
“
弾手
(
ひきて
)” の例文
日本人が西洋の楽器を取ってならす事はならすが音楽にならぬと云うのはつまり
弾手
(
ひきて
)
の情が単調で狂すると云う事がないからで
根岸庵を訪う記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
十勝の山奥に来て薩摩琵琶とは、思いかけぬ
豪興
(
ごうきょう
)
である。
弾手
(
ひきて
)
は
林学士
(
りんがくし
)
が部下の
塩田君
(
しおだくん
)
、
鹿児島
(
かごしま
)
の
壮士
(
そうし
)
。何をと問われて、取りあえず「
城山
(
しろやま
)
」を
所望
(
しょもう
)
する。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
かの
香港
(
ホンコン
)
へ志し給ふ若き人達の中よりも
弾手
(
ひきて
)
歌ひ手の
代
(
かは
)
る
代
(
がは
)
る
出
(
い
)
で
候
(
さふら
)
ひしは物優しき限りに覚え申し
候
(
さふらふ
)
。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
お
対手
(
あいて
)
の
弾手
(
ひきて
)
や三味線の方の
女
(
ひと
)
も現れて来て、琴の会のような
賑
(
にぎわ
)
しいことになっている。
江木欣々女史
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
場所は
寺町
(
てらまち
)
四条の浄教寺で、京都図書館長の湯浅半月氏を始め二三の
弾手
(
ひきて
)
が集まつたが、
聴衆
(
きゝて
)
はいつも十人そこ/\で、それも初めの一二段を聴くと、
何時
(
いつ
)
の間にかこそ/\逃げ出して
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
跡から
弾手
(
ひきて
)
にお見まい申すぞ。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
箏
(
こと
)
の方の
弾手
(
ひきて
)
も多い。長唄三味線の方も多い。歌は、
音蔵
(
おとぞう
)
という
立唄
(
たてうた
)
いの人の妹で、おかねちゃんという、それは実に
好
(
い
)
い声の娘と——その人は惜しくも亡くなったが——その姉さんとが主であった。
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
弾
常用漢字
中学
部首:⼸
12画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“弾”で始まる語句
弾
弾丸
弾機
弾正
弾劾
弾条
弾力
弾痕
弾薬盒
弾煙