“壮士”のいろいろな読み方と例文
旧字:壯士
読み方割合
そうし56.3%
おのこ12.5%
ますらお12.5%
わかもの12.5%
わたし6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、その典医たちがくるよりも、鐘巻一火かねまきいっか門下もんか壮士そうしたいをしたがえてそこへ飛んできたほうが一足ひとあしばかり早かったのである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時は涼秋りょうしゅうげつ、処は北海山中の無人境、篝火かがりびを焚く霜夜の天幕、まくそとには立聴くアイヌ、幕の内には隼人はやと薩摩さつま壮士おのこ神来しんらいきょうまさにおうして、歌ゆる時四絃続き、絃黙げんもくす時こえうた
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
一の谷討死とげし壮士ますらお
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「折角でしたが、われわれはいずれも、孔明ではありません。ただ臥龍の友だちどもです。それがしは、潁州えいしゅう石広元せきこうげんと申し、てまえの前におる壮士わかものは、汝南じょなん孟公威もうこういという者でござる」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天地の間、見わたすかぎり、心を傷ませてゐるのは風来の壮士わたしひとりであるかのやうな島の真昼時である。わたしは当今、ひとりで小さな島の崖ふちに住んだ。
浪曼的月評 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)