“鹿児島”の読み方と例文
読み方割合
かごしま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鹿児島かごしま津和野つわの、高知、名古屋、金沢、秋田、それに仙台せんだい——数えて来ると、同門の藩士もふえて来たね。山吹やまぶき苗木なえぎなぞは言うまでもなしさ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
十勝の山奥に来て薩摩琵琶とは、思いかけぬ豪興ごうきょうである。弾手ひきて林学士りんがくしが部下の塩田君しおだくん鹿児島かごしま壮士そうし。何をと問われて、取りあえず「城山しろやま」を所望しょもうする。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
千々岩安彦はみなしごなりき。父は鹿児島かごしまの藩士にて、維新の戦争に討死うちじにし、母は安彦が六歳の夏そのころ霍乱かくらんと言いけるコレラにたおれ、六歳の孤児は叔母おば——父の妹の手に引き取られぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)