“かごしま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鹿児島66.7%
麑島33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千々岩安彦はみなしごなりき。父は鹿児島かごしまの藩士にて、維新の戦争に討死うちじにし、母は安彦が六歳の夏そのころ霍乱かくらんと言いけるコレラにたおれ、六歳の孤児は叔母おば——父の妹の手に引き取られぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
名高い水戸の御隠居(烈公れっこう)が在世の日、領内の各地に郷校を設けて武士庶民の子弟に文武を習わせた学館の組織はやや鹿児島かごしまの私学校に似ている。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
右の誤は字典にもあり麑島かごしま人も仏教家も一般に知らであれば正したきよしいひこされたり。(三月八日)
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
例の麑島かごしま戦争の話などもあって、その戦争の事についてはマダ/″\いろ/\面白い事があるけれども、長くなるから此処こここれを略し、さて寺島てらしまの身の上は如何どうだと云うに
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)