“津和野”の読み方と例文
読み方割合
つわの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鹿児島かごしま津和野つわの、高知、名古屋、金沢、秋田、それに仙台せんだい——数えて来ると、同門の藩士もふえて来たね。山吹やまぶき苗木なえぎなぞは言うまでもなしさ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
F君の言う所はすこぶる尋常に異なるものであった。君は私とは同じ石見人いわみじんであるが、私は津和野つわのに生れたから亀井かめい家領内の人、君は所謂いわゆる天領の人である。
二人の友 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
四年ほど前津和野つわのを訪ねたことがある。なまこべいの武士屋敷が両側にならんでいる。古格をこれだけよく保った町も珍しい。私はまた美しいこの通りを見たいと思った。
雲石紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)