“鹿島立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かしまだち71.4%
かしまだ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思案外史の巻頭の辞を首途かどでの祝言として鹿島立かしまだちした『我楽多文庫』は四六倍判十六頁の表紙なしの畳放たたみぱなしで、今はすたれてるがその頃流行はやった清朝せいちょう活字の四号刷であった。
又は総軍の鹿島立かしまだち馬蹄ばていの音高く朝霧をって勇ましく進むにも刀のこじりかるゝように心たゆたいしが、一封の手簡てがみ書く間もなきいそがしき中、次第に去る者のうとくなりしも情合じょうあいの薄いからではなし
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そんな痛々しい様子がその時まざまざと葉子の目の前にちらついたのだ。一人ひとりぽっちで遠い旅に鹿島立かしまだって行く自分というものがあじきなくも思いやられた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
朝風あさかぜに、ああ巡礼の鹿島立かしまだち。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)