“馬蹄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばてい81.5%
ひづめ15.4%
かなぐつ1.5%
くつ1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、馬蹄ばていをかわしてふりかえったひとりの影、そのまま、ムチを持ちなおして急ごうとする有村のくらつぼへ飛びかかってきた。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのうちに、飾磨しかま道の並木のうえに、ぼっと火光がして来た。点々と、松明たいまつが近づいてくる。てた大地を戛々かつかつ馬蹄ひづめの音も聞えてくる。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「やあ、ラツキーが、もう来やがつた。——これから帰りがけに君の家に寄つて行くんだが馬蹄かなぐつは間に合ふかしら?」
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「ね、そのかはり、今度、タイキの馬蹄くつをあたしがつくつてやるわ。」
パンアテナイア祭の夢 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)