鹿島立かしまだ)” の例文
そんな痛々しい様子がその時まざまざと葉子の目の前にちらついたのだ。一人ひとりぽっちで遠い旅に鹿島立かしまだって行く自分というものがあじきなくも思いやられた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
朝風あさかぜに、ああ巡礼の鹿島立かしまだち。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)