“朝風”の読み方と例文
読み方割合
あさかぜ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつのまにか、うつくしい音楽おんがくもやんで、ただ、そよそよと朝風あさかぜのうちに、音楽おんがくが、いつまでもただよっていたのでありました。
羽衣物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
野路のみち朝風あさかぜあしかるく、さつ/\とぎて、瓜井戸うりゐど宿やどはひつたのが、まだしら/″\あけで。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
毎朝まいちょう役所へ出勤する前、崖の中腹ちゅうふくに的を置いて古井戸の柳を脊にして、凉しい夏の朝風あさかぜ弓弦ゆみづるならすを例としたがもなく秋が来て、朝寒あささむある日、片肌脱かたはだぬぎの父は弓を手にしたまま
(新字新仮名) / 永井荷風(著)