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瓜井戸
小助は
前途を
見渡して、
此から
突張つて
野を
越して、
瓜井戸の
宿へ
入つたが、
十二時を
越したと
成つては、
旅籠屋を
起しても
泊めてはくれない。
いや、
勇んだの
候の、
瓜井戸の
姉はべたりだが、
江戸ものはコロリと
來るわ、で、
葛西に、
栗橋北千住の
鰌に
鯰を、
白魚の
氣に
成つて、
腮を
撫でた。
いや、
勇んだの
候の、
瓜井戸の
※は、べたりだが、
江戸ものはころりと
來るわ、で、
葛西に、
栗橋、
北千住の
鰌鯰を、
白魚の
氣に
成つて、
頤を
撫でた。