“瓜実顔”のいろいろな読み方と例文
旧字:瓜實顏
読み方割合
うりざねがお91.9%
うりざねがほ8.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浜龍は東金とうがねの姉娘の養女で、東京の蠣殻町かきがらちょう育ちだったが、ちょっと下脹しもぶくれの瓜実顔うりざねがおで、上脊うわぜいもあり、きっそりした好い芸者だった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
真面目まじめな顔になっている。美しい瓜実顔うりざねがおが正面になって、かすかな社燈の光に浮き出たとき、マンは、あッと、思いだした。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
わたしは少女に目をそそいだ。すると少女は意外にもかすかにまぶたをとざしてゐる。年は十五か十六であらう。顔はうつすり白粉おしろいいた、まゆの長い瓜実顔うりざねがほである。
わが散文詩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
冷つこさうな瓜実顔うりざねがほを上向けにして、何か勿体ぶつた、瞑想にでもふけつてゐるやうな澄まし方で
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)