“上脊”の読み方と例文
読み方割合
うわぜい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浜龍は東金とうがねの姉娘の養女で、東京の蠣殻町かきがらちょう育ちだったが、ちょっと下脹しもぶくれの瓜実顔うりざねがおで、上脊うわぜいもあり、きっそりした好い芸者だった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
鼻のたかい、色白の、上脊うわぜいのあるその青年は、例の電球二つを女の乳房ちぶさのようにつけた仏蘭西製フランスせいのスタンドの、憂鬱な色をしたシェドのかげに、うつむき加減に腰かけていたものだったが
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)