“うりざねがお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
瓜実顔87.2%
瓜核顔12.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
如何いかにも色の白かったこと、眉が三日月形に細く整って、二重瞼ふたえまぶたの目が如何にも涼しい、面長な、鼻の高い、瓜実顔うりざねがおであったことを覚えている。
幼い頃の記憶 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
眼が大きく、唇が厚く、そして何処までも純日本式の、浮世絵にでもありそうな細長い鼻つきをした瓜実顔うりざねがお輪廓りんかくでした。
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
瓜核顔うりざねがおで品のいい、何とも云えないほど口許くちもとやさしい、目のすずしい、眉の美しい、十八九の振袖ふりそでが、すそいて、嫋娜すらりと中腰に立って、左の手を膝の処へ置いて、右の手で
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
莞爾にっこりして、急に上げた瓜核顔うりざねがおが、差向いに軽く仰向あおむいた、眉の和やかさを見た目には、擬宝珠が花の雲に乗り、霞がほんのりと縁を包んで、欄干が遠く見えてぼうとなった。
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)