瓜井戸うりゐど)” の例文
小助こすけ前途ゆくて見渡みわたして、これから突張つツぱつてして、瓜井戸うりゐど宿しゆくはひつたが、十二時こゝのつしたとつては、旅籠屋はたごやおこしてもめてはくれない。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いや、いさんだのさふらふの、瓜井戸うりゐどあねはべたりだが、江戸えどものはコロリとるわ、で、葛西かさいに、栗橋北千住くりはしきたせんぢゆどぢやうなまづを、白魚しらをつて、あごでた。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いや、いさんだのさふらふの、瓜井戸うりゐどあねえは、べたりだが、江戸えどものはころりとるわ、で、葛西かさいに、栗橋くりはし北千住きたせんぢゆ鰌鯰どぢやうなまづを、白魚しらうをつて、あごでた。
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おもひながら瓜井戸うりゐど眞中まんなかに、一人ひとりあたまから悚然ぞつとすると、する/\とかすみびるやうに、かたちえないが、自分じぶんまはりにからまつてねこはう
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
くだん元二げんじはあとをもないで、むらふた松並木まつなみき一帳場ひとちやうば瓜井戸うりゐどはらかゝつたのがかれこれよるすぎであつた。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おもひながら、瓜井戸うりゐど眞中まんなかに、一人ひとりあたまから悚然ぞつとすると、する/\とかすみびるやうに、かたちえないが、自分じぶんまはりにからまつてねこはう
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あんなことつて、おまへさんまたおだましだよ。筑波つくばへおまゐりぢやありますまい。博奕ばくち元手もとでか、うでなければ、瓜井戸うりゐどだれさんか、意氣いき女郎衆ぢよらうしうかほにおいでなんだよ。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
安政あんせいころ本所南割下水ほんじよみなみわりげすゐんで、祿高ろくだかごくりやうした大御番役おほごばんやく服部式部はつとりしきぶやしきへ、おな本所林町ほんじよはやしちやう家主惣兵衞店いへぬしそうべゑたな傳平でんぺい請人うけにんで、中間ちうげん住込すみこんだ、上州じやうしう瓜井戸うりゐどうまれの千助せんすけふ、とし二十二三のせなあ
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)