“元手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もとで83.3%
もと16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
忘れもしない二年ぜんの冬、ちょうどある大雪のよるです。わたしは博奕ばくち元手もとでが欲しさに、父の本宅へ忍びこみました。
報恩記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
元手もとでかまはずの鈴も相當賣れますから、何だつたら、此儘足を洗つて、鈴賣りになるのも惡くない——といつたやうな暢氣のんきな氣持になつて居りました。
「これだけの元手もとがあったら、今日び金儲けの道はなんぼでもおます。正月までに五倍にしてみせます」
世相 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「あッ。あああ……これで、ようよう元手もと取った」
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)