トップ
>
『世相』
ふりがな文庫
『
世相
(
せそう
)
』
凍てついた夜の底を白い風が白く走り、雨戸を敲くのは寒さの音である。厠に立つと、窓硝子に庭の木の枝の影が激しく揺れ、師走の風であった。 そんな風の中を時代遅れの防空頭巾を被って訪れて来た客も、頭巾を脱げば師走の顔であった。青白い浮腫がむくみ、 …
著者
織田作之助
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「人間」1946(昭和21)年4月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1時間5分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間48分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
飾窓
(
ショウウインド
)
女房
(
かかあ
)
帰
(
い
)
十
(
テン
)
流連
(
いつづ
)
空
(
あ
)
黝
(
あおぐろ
)
見出
(
みだし
)
青春
(
はる
)
鈴
(
ベル
)
浮腫
(
むくみ
)
家
(
や
)
如何
(
いかが
)
溝
(
どぶ
)
点
(
とも
)
相
(
すがた
)
身装
(
なり
)
紅
(
べに
)
酒場
(
バー
)
蓮葉
(
はすっぱ
)
鈴
(
りん
)
寺
(
でら
)
地面
(
じべた
)
元手
(
もと
)
何
(
なん
)
鉋
(
かんな
)
陽
(
ひ
)
酒場
(
バア
)
隈
(
くま
)
遣手
(
やりて
)
階下
(
した
)
類
(
たぐい
)
覘
(
ねら
)
鮹
(
たこ
)
表面
(
うわべ
)
無料
(
ただ
)
描
(
か
)
三
(
み
)
二十
(
はたち
)
伝手
(
つて
)
八幡
(
はちまん
)
内部
(
なか
)
別口
(
べつくち
)
周囲
(
まわり
)
当
(
あて
)
思
(
おも
)
蝨
(
しらみ
)
本番
(
ほんばん
)
水洟
(
みずばな
)
清水
(
しみず
)
一現
(
いちげん
)
真深
(
まぶか
)
窶
(
やつ
)
粋
(
いき
)
職業
(
しょうばい
)