“蝨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しらみ64.7%
だに23.5%
むし5.9%
シラミ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風呂へはいることはないし、顔も洗わない。しらみだらけのみだらけである。もちろん親類もなく遊ぶ者もいない、というのがお繁であった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「やっぱりだにがついているんだ。可哀そうに。脚の爪の間に蝨がつくと、自分では取れないからな。よしよし取ってやるぞ」
贋紙幣事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
けうに乗じて横臥わうぐわすれば、時々笹蝨ささむしたいして眼をますあり、痛痒つうしやう頗るはなはだし、之れささを臥床となすを以て、之に寄生せるむしひ来れるなり、夜中吉田署長きうに病み、脉搏みやくはく迅速にして発熱はつねつ甚し
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
綿いりの縫ひ目に カシラさしいれて、ちゞむシラミよ。わが思ふどち○
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)