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蝨
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だに
ふりがな文庫
“
蝨
(
だに
)” の例文
「やっぱり
蝨
(
だに
)
がついているんだ。可哀そうに。脚の爪の間に蝨がつくと、自分では取れないからな。よしよし取ってやるぞ」
贋紙幣事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
翁が検めみると獣の
蝨
(
だに
)
が五六ぴき
褌
(
はかま
)
の上から取り付いていた。猪の相撲場の土には親猪が蝨を落して行ったのだった。
富士
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
ビックリ仰天して逃出すと、頭の上から大鷲が蹴落しに来る。枝の間を
伝
(
つたわ
)
って逃げ
了
(
おお
)
せたと思うと、今度は
身体
(
からだ
)
中に
蝨
(
だに
)
がウジャウジャとタカリ初める。
山蛭
(
やまひる
)
が吸付きに来る。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
総ての動物は、ごく小さい
蝨
(
だに
)
から、大きな獣に至るまで、お前達と同じやうに、何よりも先づ空気によつて生きてゐるのだ。魚やその外の水中に住んでゐるものでさへも、矢張り同じ事だ。
科学の不思議
(新字旧仮名)
/
ジャン・アンリ・ファーブル
(著)
所が道で、ホラ、びっこを引いた犬がいたろう。脚の爪の間の
蝨
(
だに
)
を取ってやる時に、ふと脚の裏を見ると赤味のかかった紫色のインキがついているじゃないか。
贋紙幣事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
▼ もっと見る
すると向うの方から白い犬が
尻尾
(
しっぽ
)
を振りながら飛んで来た、見ると、先刻森君が脚の
蝨
(
だに
)
を取ってやった犬だ。その犬の他に二三匹仲間の犬がいてしきりに、ジャレ始めた。
贋紙幣事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
“蝨(シラミ)”の解説
シラミ(虱、蝨)は、昆虫綱咀顎目シラミ小目 (Anoplura) に属する昆虫の総称。全種が血液や体液を吸う寄生生物である。かつてはシラミ目(裸尾目、学名は同じAnoplura)ともされた。
広義には、咀顎目のうち寄生性のものの総称として、シラミ小目のほか、主に体毛や羽毛を咀嚼するハジラミ類が含まれる(シラミ類(Phthiraptera)。かつてはこれに目階級を与えることもあった)。咀顎目にはシラミ小目とハジラミ類のほかに、寄生性でないチャタテムシがいる。
(出典:Wikipedia)
蝨
漢検1級
部首:⾍
15画
“蝨”を含む語句
牛蝨
壁蝨
毛蝨
笹蝨
蝨斯