“発熱”のいろいろな読み方と例文
旧字:發熱
読み方割合
はつねつ50.0%
ほつねつ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すっかり風邪かぜをひいて、かくの如く純毛純綿の中にくるまって宝石のような暮しをして居れど、頭はビンビン、涙とはなとが一緒に出るし、悪寒おかん発熱はつねつでガタガタふるえている始末しまつ
沈没男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「しかし、とうとい犠牲ぎせいじゃないか。」と、ぼくは、かんたんにこたえたものの、なにもらない、おとなしい動物どうぶつが、高度こうど発熱はつねつをしたり、からだの自由じゆううしなって、くるしんだりするのかとおもうと
世の中のために (新字新仮名) / 小川未明(著)
さて例のとほり人家を避けて、籔陰やぶかげの辻堂を捜し当てた。近辺から枯枝かれえだを集めて来て、おそる/\焚火たきびをしてゐると、瀬田が発熱ほつねつして来た。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
真夏の暑い日ざかりにはたけの雑草を取つてゐて、それから発熱ほつねつしてつひに歿した。それは大正十二年七月すゑで、日本の関東におほ地震のおこる約一ヶ月ばかり前のことである。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)