発熱はつねつ)” の例文
旧字:發熱
すっかり風邪かぜをひいて、かくの如く純毛純綿の中にくるまって宝石のような暮しをして居れど、頭はビンビン、涙とはなとが一緒に出るし、悪寒おかん発熱はつねつでガタガタふるえている始末しまつ
沈没男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「しかし、とうとい犠牲ぎせいじゃないか。」と、ぼくは、かんたんにこたえたものの、なにもらない、おとなしい動物どうぶつが、高度こうど発熱はつねつをしたり、からだの自由じゆううしなって、くるしんだりするのかとおもうと
世の中のために (新字新仮名) / 小川未明(著)
けうに乗じて横臥わうぐわすれば、時々笹蝨ささむしたいして眼をますあり、痛痒つうしやう頗るはなはだし、之れささを臥床となすを以て、之に寄生せるむしひ来れるなり、夜中吉田署長きうに病み、脉搏みやくはく迅速にして発熱はつねつ甚し
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)