“発起”のいろいろな読み方と例文
旧字:發起
読み方割合
ほっき92.9%
ほつき7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
座光寺村の北原稲雄が発起ほっきで、伊那の谷のような安全地帯へ先師の稿本類を移したい、一時それを平田家から預かって保管したい
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
で間島さんは特に発起ほっきされて私のために幾分の寄贈金を集めてくれた。其金それが四百五十三ルピーばかりありました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
知合の誰彼が発起ほつきで、ある晩歓迎会が催された。児玉氏も勧められて出席したが、お客の顔を見ると吃驚びつくりした。そして次ぎの瞬間には、来て先づい事をしたと思つた。
彼は世を恨むるあまりその執念のるままに、人の生ける肉をくらひ、以つていささか逆境にさらされたりし枯膓こちよういやさんが為に、三悪道に捨身の大願を発起ほつきせる心中には、百の呵責かしやく
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)