“しらみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シラミ
語句割合
89.3%
6.7%
半風子3.3%
白肉0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しらみは人のねつよりしやうず、ねつは火也、火より生たる虫ゆゑにはへしらみともあたゝかなるをこのむ。
所が此奴こいつきたないとも臭いともいようのない女で、着物はボロ/\、髪はボウ/\、その髪にしらみがウヤ/\して居るのが見える。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そのまぐさを積んだような畳の中央にしらみに埋まったまま悠々と一升徳利を傾けている奈良原を発見した時には、流石さすがの僕も胸が詰ったよ。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
木のやはらかい処や葉の裏には数へる事も出来ない位にびつしりくつつき合つて、真黒なびろうどのやうなしらみがしつかりくつついてゐました。
「えらいしらみでな。風呂へ入れるいうて着物べゝ脱がさはつたら、大変や。身体中一面真赤に腫れ上つててな、見られしまへんどしたんえ。」
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
云わば少しばかり金が出来たからとて公債を買って置こうなどという、そんなしらみッたかりの魂魄たましいとは魂魄が違う。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
何ぞ其言の飄逸へういつとして捕捉すべからざるが如くなるや。世の礼法君子はしらみの褌に処する如しと曰ひし阮籍もけだし斯の如きに過ぎざりしなるべし、梁川星巌芭蕉を詠じて曰く
情無いものだ、のみしらみは自分がたかって居た其人の寿命が怪しくなると逃げ出すのを常とする。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「その山宮泉は昔、芥川龍之介論で『歯車』のことを書いていて、人間の脳の襞を無数のしらみが喰ひ荒らしてゆく幻想をとりあげてゐるのだが……」と、Sは何か暗合のおそろしさをおもふやうな顔つきをした。
二つの死 (新字旧仮名) / 原民喜(著)
横堀はしらみをわかせていそうだし、起せば家人が嫌がる前に横堀が恐縮するだろう。
世相 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
だが、それに使はれる猿もなかなか摺れてゐて、飼主の待遇が惡いと、絶壁の上へ行つても、自分の半風子しらみをとつてゐたり遊んだりばかりしてゐて、なかなか人間の意志のままにならない。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
半風子しらみとばかり仲よくして、乞食みたいに、諸国をふらふらしているんですって。すこし
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
愚かな身に住む半風子しらみまでが不愍ふびんになる。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時の大帝アレキサンドル、この桶中哲人ようちゆうてつじんを思慕する事はなはだ深く、一日彼を緑したゝる月桂樹ローレルの下蔭に訪ふや、暖かき日光を浴びて桶中に胡坐こざし、彼は正にその襤褸らんるを取りひろげて半風子しらみ指端したんに捻りつゝありき。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「お寺に泊っている若い雲水さんです。ほら、いつか、あなたが来た時に、本堂の陽あたりで、頬づえをして寝そべっていたでしょう。その時、わたしが、何をしているんですかとたずねると、半風子しらみ角力すもうをとらせているんだと答えた汚い坊さんがあったじゃありませんか」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
白肉しらみのでさえたべない様にして居るのにねえ。
黒馬車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)