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半風子
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しらみ
ふりがな文庫
“
半風子
(
しらみ
)” の例文
その時、わたしが、何をしているんですかと
訊
(
たず
)
ねると、
半風子
(
しらみ
)
に
角力
(
すもう
)
をとらせているんだと答えた汚い坊さんがあったじゃありませんか
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
漁夫
(
りょうし
)
の中を転がりまわって、
半風子
(
しらみ
)
を分け合った吾輩の眼から見ると、その奥にモウ一つ深い心理的な理由があるのだ。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
この
桶中哲人
(
ようちゆうてつじん
)
を思慕する事
甚
(
はなは
)
だ深く、一日彼を緑したゝる
月桂樹
(
ローレル
)
の下蔭に訪ふや、暖かき日光を浴びて桶中に
胡坐
(
こざ
)
し、彼は正に
其
(
その
)
襤褸
(
らんる
)
を取りひろげて
半風子
(
しらみ
)
を
指端
(
したん
)
に捻りつゝありき。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
どういう気持か分りませんが、ああやって、
半風子
(
しらみ
)
とばかり仲よくして、乞食みたいに、諸国をふらふらしているんですって。
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
春はよいが、
半風子
(
しらみ
)
のやつめ、藤原道長のように、この世をばわがもの顔に振舞うから、一思いに今、洗濯したのさ。
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
だが、それに使はれる猿もなかなか摺れてゐて、飼主の待遇が惡いと、絶壁の上へ行つても、自分の
半風子
(
しらみ
)
をとつてゐたり遊んだりばかりしてゐて、なかなか人間の意志のままにならない。
折々の記
(旧字旧仮名)
/
吉川英治
(著)
愚かな身に住む
半風子
(
しらみ
)
までが
不愍
(
ふびん
)
になる。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
半
常用漢字
小2
部首:⼗
5画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“半”で始まる語句
半
半分
半刻
半纏
半襟
半纒
半身
半年
半切
半歳