“安政”の読み方と例文
読み方割合
あんせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると安政あんせい六年の秋、伝吉はふと平四郎の倉井くらい村にいることを発見した。もっとも今度は昔のように両刀を手挟たばさんでいたのではない。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
このお爺さんこそ安政あんせいの末から万延まんえん文久ぶんきゅう元治がんじ、慶応へかけて江戸花川戸はなかわどで早耳の三次と謳われた捕物の名人であることがわかった。
安政あんせい年間には有名な水戸の天狗党が、諏訪の地を蹂躪した。又文久年間には、高倉たかくら三位となのる公卿が、贋勅使として入り込んで来た。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)