“文久”の読み方と例文
読み方割合
ぶんきゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしは当年七十八歳で、嘉永かえい三年戌歳いぬどしの生れでございますから、これからお話をする文久ぶんきゅう三年はわたくしが十四の年でございます。
蜘蛛の夢 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
このお爺さんこそ安政あんせいの末から万延まんえん文久ぶんきゅう元治がんじ、慶応へかけて江戸花川戸はなかわどで早耳の三次と謳われた捕物の名人であることがわかった。
過ぐる文久ぶんきゅう三年、旧暦四月に、彼が父の病をいのるためここへ参籠さんろうにやって来た日のことは、山里の梅が香と共にまた彼の胸に帰って来た。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)